先輩ライターの体験談

【例題で解決】自分では気がつきにくい、読みづらくなってしまう文章の癖

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【例題で解決】自分では気がつきにくい、読みづらくなってしまう文章の癖
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自分では気が付きにくい、『文章の癖』について例を紹介していきます。『自分は大丈夫』と思わずにフラットな気持ちで。一度覗いてもらえると編集部として、とても嬉しいです。

「それは編集者のしごとだろ!」という声もあるかもしれません。しかしここでお話するのは、基礎的な話ばかりで、過去にライティングの仕事経験がある人は指摘をされて解決してきた内容だと思います。

『読みづらい』と言われない文章を目指して、自分の癖と向き合ってみてください。これからライターとして活躍の場を広げるためにも、覚えておいて損はありません。

歯切れが良いので使いたくなる体言止め

☓「今日は風呂掃除、この内容についてみなさんに紹介したいと思う。」

◯「今日は汚れがよく落ちる風呂掃除の方法を紹介します。」

書いた本人は気持ちよく書いたのだと思うのですが、読み手からすると「読みづらい」と思われます。こんなテンションの文章を最後まで読む気になりませんよね?ネタなら話は別ですが。

何度も同意を求めるウザいと思われてしまう

☓「あなたは今の自分の身体に満足していますか?もし比較的簡単にダイエット出来る方法があったら知りたいですよね?今日は簡単ダイエット方法についてお教えします。」

◯「この記事では激しい運動も、辛い食事制限もせずに、簡単にダイエットできる方法をご紹介しています。」
※上記の文でまとめるなら・・というOK例

これは比較的多くのライターさんにみられます。リード文(冒頭)で見かけたり、見出しが毎回、疑問文で作られていたり。相手への呼びかけは多くて1回にとどめておくと読み手も疲れません。

それよりも一般的に挫折しやすいダイエット方法では無いと伝えて、このダイエット方法は簡単なんだ、と伝える方が良いです。

一般的では無い言葉を使う文章

☓「この仕事が成功をコミットする。」

◯「この仕事の成功を約束する。」

☓「ハイコンテクストな文章は避けるべきです。」

◯「抽象的な表現の多い文章は避けるべきです。」

☓「この読みやすいと呼ばれる文章は刻苦勉励(こっくべんれい)の賜物です。」

◯「この読みやすいと呼ばれる文章は努力のたまものです。」

突然出てくる横文字や、日本語だけど聞き馴染みの無い四字熟語など、一般的では無い言葉は使わないようにします。これらの言葉を紹介する意味で使うぶんには良いですが、そんなケースは少ないと思います。

主語と述語が同じになってしまっている

☓「このプリンターは、1秒間に15枚という驚異的な速度で印刷できるプリンターです。」

◯「このプリンターは、1秒間に15枚という驚異的な速度で印刷できます。」

音読すると、違和感を感じとりやすいです。ただ、タイピングしていると気が付かない時もありますので、セルフチェックの際に注意するとこのミスが無くなります。

また主語と述語はなるべく近い箇所に置いたほうが、読者も分かりやすいです。

同じ語尾や接続詞が連続している

☓「ダイエットには食事と運動が大切です。カロリー計算や体重管理も重要です。」

◯「ダイエットには食事と運動が大切です。カロリー計算や体重管理をして成功させましょう。」

☓「同じ部署のリーダーの佐藤さんの息子が入社してきた。」
◯「同じ部署のリーダーである佐藤さんの息子が入社してきた。」

箇条書きのようにメモ書きをした後に書き始めると「です。」が連続してしまうケースもあるので、注意していきましょう。このミスは音読しても気が付きにくい場合もあるので、念頭に置いてチェックしてください。

同じリズムの文章に注意する

☓「僕はテレビを見ながら、笑っていました。姉は勉強をしながら、音楽を聞いていました。」

◯「テレビを見て笑っている僕の横で、姉は音楽を聴きながら勉強していました。」

「~がら、~いました。」の重複になります。文章のリズムが単調になるので、見つけたら直す方が良いです。

ですが、そこまで気にすることはありません。見つけたら修正する程度で考えておくと良いです。

また「句読点の使い方」の記事とも関係が深いので軽く読んでおくことをオススメします。

何故か読者を攻撃してしまっている文章

☓「なぜあなたのダイエットは続かないのか?いつまでも同じ失敗をしていては、何も解決しませんので、今スグ行動してください。」

◯「何をやっても痩せれないのは、そのダイエット方法が合っていない可能性があります。今すぐダイエット方法を見直しましょう。」

書き手からすれば、危機感を煽るテクニックと思っているかもしれませんが、お門違いです。読み手に不快感を与えてしまい、最後まで読まれるのは難しいでしょう。

曖昧な表現が多く、何が良いのか?が分からない文章

☓「母の日には、綺麗で華やかな花束をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?」

◯「母の日には、カーネーション以外にダリアなど大柄な花もおすすめです。」

こういった時は具体性を出すといいです。色、種類、形、なぜそれをオススメするのか?など、文章を読んだだけで、想像ができるように書ければ上出来です。

接続詞や助詞などを駆使して、こねくり回した1文になっている

☓「その2つのコーヒーに違いがあるかどうかということを知りたい。」

◯「その2つのコーヒの違いを知りたい。」

初心者ライターさんというより、ライティング経験のある人の方がこんな文章になっているイメージです。色んな修正や、知識が入り混じってこねくり回してしまっているのかもしれません。

また、「こと」を文中に入れすぎ無いように注意するとスッキリとした文章になります。

☓「○○することで、○○になる。」

◯「○○すると、○○になる」

余計な言葉が入ってくる文章

☓「子供の発熱と一言で言っても、熱があっても割と元気な場合や、熱は微熱だけど元気が無い場合があります。」

◯「子供の発熱には、熱はあるけど元気な場合や、微熱なのに元気が無い場合などがあります。」

すっきりしない散らかった文章に感じます。伝えたい内容はわかりますが、余分な言葉を除外しましょう。

『印刷用』納品前の文章チェックリスト

つらつらと例題を出してきましたが、全て思い出せるわけじゃないので、リストにしてみました。意外とチェック項目が確認しやすいので、印刷して使ってみてください。

ディスプレイの邪魔にならない箇所に貼り付けるのがおすすめ!

また自分の不要な項目は削除して、自分が苦手なところを追加していくと良いと思います。

チェック 気づきにくい癖 例や注意点
体言止め 書いている方は気持ちいいので、つい使ってしまう。
必要以上に同意を求める表現 相手を責めているように見えてしまいます。
一般性のない言葉 複数候補がある場合はGoogle Trendsで調べても良いですね。
主語と述語が同じ言葉 NG例:このプリンターは、1秒間に15枚という驚異的な速度で印刷できるプリンターです。
難しい事を難しいまま書く 難しいことを簡単にして表現するのがライターの仕事です。
なぜか読者を攻撃する表現 同意の箇所に似ていますが、「○○な生活してませんか?そんなんでは痩せませんよ!」など責めない事。
曖昧な表現が多い とっても可愛くておすすめです!(何が可愛いのか?を書く)
接続詞、助詞などを駆使してこねくり回した表現 NG例:そのコーヒーに違いがあるかどうかということを知りたい。
同じ語尾が続いている ~あります。~あります。~あります。
余計な言葉が入ってくる NG例:熱が合っても割と元気だったり、熱は熱でも微熱だったり。
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