
セルフベートの癖が付いてしまっていると、どんなテーマの記事でもゼロから説明が始まり、順序よく記事が構成されていってしまいます。
この現象を個人的に『量産型ロジカル・ライティング』と呼んでいて、マニュアル通りに記事構成が作られている複数の記事のことを指しています。
ここでは、量産型のロジカルライティングにならないための、間違った文例と改善方法を紹介していきます。
この記事の目次
なぜか無駄に文章を「読点(、)」で繋げてしまい、何を伝えたいのか見失うパターンが多いです。
適度なところ「句点(。)」で区切る
NG例:
今週末は仲間とバーベキューやカヌーなどのアウトドアに出かける予定ですが、天気が悪ければまたの機会に持ち越す事になっていて、まだ本格的に荷物の準備をしていないので帰ったら急いで準備をしなければならないのですが、準備にさく時間が無くてとても困っています。
↓
OK例:
週末に仲間とバーベキューやカヌーなどアウトドアに出かける予定です。しかし天気が悪くなればまたの機会に持ち越す事になっていて、本格的な準備はまだしていません。準備をしなくてはならないのですが、時間が無くて困っています。
途中で酸素を補給しないと、次の句点までいけません。こういう時には要所要所で区切る事で、リズムがうまれるので読みやすくなります。
区切る方法としては一文一義を使って文章を組み立てていくと、短く、分かりやすい文章になります。
このように例文を3つの短い文章に区切ります。あとは文章になるように不足している言葉を繋げて文章にしていけば良いです。
文中に出てくるキーワードに対する説明は短く完結で十分です。メインテーマから逸れてしまった過剰な説明は別の記事を作って、そっちで説明する方が良いです。
例えば肌断食の手順を紹介するのがメインテーマの記事の例。
ホホバオイルの説明をする時
NG例:
「ホホバオイルとは」砂漠地帯に生息する多年草の実や種子から抽出された上質な天然オイルの事で、高温での品質実験でも品質変化が無く、保湿だけでなく腐敗しにくい性質からエイジングケアの化粧品にも広く使われていますので、肌の老化が気になる人にも使って欲しいオイルです。
さらに髪のお手入れにも使えてパーマやカラーで傷んだ髪の補修をしてくれるので、毎日ヘアスプレーでセットする方や定期的にカラーをする人には必須のアイテムだと言えます。ヘアケアでのホホバオイルの使い方は・・(続く)
OK例:
「ホホバオイル」とは、その名の通りホホバ(メキシコなど砂漠地帯に生息)という多年草の実からとれる天然オイル。品質変化も少なく、肌に最も理想的なオイルとしてアンチエイジングの化粧品に広く使われています。
NG例では途中から『ヘアケア』の話に変わっていき、さらにはホホバオイルを使ったヘアケア方法まで説明が始まってしまいました。これは記事のテーマからズレ過ぎているのでやめましょう。
『ホホバオイルを使ったヘアケア方法』は別の記事で作成して、お互いの記事をリンクで繋いであげればなお親切ですね。
2chやニコニコ動画などで、よく使われるスラングを使っていませんか?みんなが同じようにネットスラングを使っているわけではありません。知らない単語が多い文章は読みづらくなります。
慣れすぎててスラングを使っている事に気がついていない場合にはWEBブラウザで使える校閲・校正ツールを活用してみてください。完璧にチェック出来るわけではありませんが、気付ける部分もあります。
「ワロタ」「喪男」「喪女」「ちょw」沢山ありますが、一例としてはこういった言葉の事を言います。
潜在的に体験談を入れた方が説得力が増す。という固定概念があるかもしれません。または「言いたい性格」なのかもしれません。ぐっと抑えていただき、文章内で切り分けて書けるようになりましょう。
文章の途中で体験談を入れてしまうと、記事修正の難易度が高くなってしまいます。
NG例:
ホホバオイルは肌断食の時にとても効果的で、筆者も1年間化粧水をやめてホホバオイルで保湿をすることで肌本来の力が戻った事を実感しています。その他にもアロマを加えてボディーマッサージをすればリラックス効果も得られるのでオススメです。
↓文章の中に溶け込んでいる体験談を分けて書きます。(太文字が体験談)
OK例:
ホホバオイルは肌断食の時の保湿ケアにおすすめです。少量でしっかりと保湿してくれてベタつきも気になりません。アロマオイルを加えてボディーマッサージをすればリラックス効果も得られます。
筆者も1年間肌断食を行った経験がありますが、その時に1番肌に合ったのがホホバオイルでした。少量でスーッと伸びるのでベタつきも気にならず、翌朝の肌の潤いも満足していましたよ。
丁寧な言い回しを心がけている人ほど、言葉をコネる傾向にあるのかもしれません。具体的には、
「どのように飲むことにより」
「○○のではないでしょうか。」
「○○がどのようなものかという事」
↓↓↓↓修正例
「どう飲めば」
「○○ではないでしょうか」
「○○がどういう事か」
話し言葉では気にならないかもしれません。しかし文章にする時には余分な言葉を入れて表現していないか?を注意してみるとスッキリした文章になります。
リード文で書いた言葉と全く同じ言葉で見出しを作ったり、見出しに書いた言葉をもう一度使ってたりするケースです。
例では、『リード文の一部と見出しの文章が全く同じ』というケースをご紹介します。
リード文:
ホホバオイルは肌断食の時の保湿ケアにおすすめです。少量でしっかりと保湿してくれてベタつきも気になりません。アロマオイルを加えてボディーマッサージをすればリラックス効果も得られます。
見出し:
ホホバオイルが肌断食に良い理由
文章:
ホホバオイルは肌断食の時の保湿ケアにおすすめです、保湿成分も高くて、ベタつきも少ないので肌断食に愛用している人が多いです。・・・・・・・
リード文で説明している事は、文中には必要ないのでその次の情報から始めてもおかしくありません。
見出し:
うつ伏せになり足を天井に向かって伸ばしましょう
文章 :
うつ伏せになり足を天井に向かって伸ばしましょう。この時つま先はピンと天井に向けて伸ばします。
これは絶対にやめましょう。同じ文章が繰り返されるのは、非常に読みづらいです。「この時つま先は・・・」という文章に上手に繋げるように文章を考えてみてください。
理想はミスはすぐ直す。ですが、いきなり自分の癖を直すのは難しいと思います。まずは音読による文章チェック。構成案を見直して、内容が重複していないか?を確認など細かくチェックするという習慣を付けながらスッキリした文章になるようにしていけば良いと思います。
最も大切なのは、誰か人に読んでもらって、ミスに気がつくことです。