
人の無意識のうちの感情や行動パターンを読み取り研究・分析したものが心理学だと思っていますが、人の行動や興味関心をひくために、マーケティングという広い分野でも活用されてきました。
WEBライターさんの多くも心理学の知識はなくても、「こう表現したら読者は興味が湧くかもしれない」と無意識に読み手の心理を考えて記事を書いている事がほとんどです。
今回はこのWEBライティングで使えそうな心理学をご紹介します。
目立つ内容に気を取られてしまい、他の内容の評価まで歪められてしまうこと。
記事の前半に些細な記載ミスを見つけてしまうと、その後の文章にもミスがあるのでは?と記事全部が信用できなくなる心理。
せっかく良いコンテンツを作ってもチェックをおろそかにしてしまうと最後まで記事を読まれないなんて事もあるのでリサーチと記事のチェックは時間をかけて行いましょう。
テレビやSNSなどで影響力のある人が推奨した本。と銘打っているとなぜか「良い本」という評価をしてしまいがちです。
初めてみたものを基準にして考えてしまうこと
2万円が今だけ1万円など書かれていると、不思議とよりいっそうお得に感じてしまいます。スーパーはもちろん広告全般で広く使われています。
「たった5日で上達!」という表現もチープですが(笑)適所で使うとアンカリング効果をえることができます。
人が良いと評価したものが良く見える
ランチに行こうとしていたお店がガラガラで、隣のお店が賑わっていたら「やっぱりこっちにしようか?」とちょっと「なんでこんなに混んでるのかな?」「人気なのかな?」と思ってしまいませんか?
WEBコンテンツで言えば「InstagramやTwitterの投稿」でよくシェアされている、投稿されているお店に行きたくなる心理です。
電通総研メディアイノベーション研究部の「若年層のSNSを通じたビジュアルコミュニケーション調査」の結果でファッションやトレンドの情報は検索サイトよりもSNSで検索する傾向がある。と発表しています。
SNSで「おしゃれ」と認められたものは特定年齢層にはとても効果がありそうです。
怖いもの見たさや、○○をしたらダメと言われると我慢できなくなる心理です。
家にあるおやつも棚にしまってあれば気になりませんが、お皿に盛り付けて目の前に出されて「食べちゃダメ」と言われたらよけいに食べたくなる心理です。
よく見るタイトルは、「稼ぐ気がある人以外は見いでください!」などのあえて突き放す言い方で注目を集めます。昔メルマガで表題に「開封しないでください」と書かれていて、速攻で開封してしまったのは言うまでもありません。
人が短期的に覚えられる記憶の容量は大体7個という法則
あまりに多くのおすすめを詰め込んでも覚えていない、ので情報の引き算をする時に使えます。よくある「25選まとめ」という記事を役に立った!といってシェアする欲求とは別の話です。
本当に読者のことを考えるのであれば6つ~8つ程度のまとめにしておくが最適なのかな?という指標になります。
3つのプランがあると真ん中を選ぶ傾向にあるというもの。
車のグレードを選ぶ時にも、真ん中のグレードがよく売れているのも同じ法則です。
通常のライティングではあまり使いませんが、販促のための商品のレビューを書いたり、WEBサービスを紹介記事を書く時に使えそうです。
いい面と悪い面を伝える事で信頼感がうまれる効果
いい面ばかり書いてある記事に不信感をいだき、逆に悪い面も一緒に書かれている記事を信頼してしまうこと。ダイソーの創業者も、「消費者にとって有益な事は小さくても良い、だが不利益な事は大きく書かないといけない。」というような話をテレビでみました。
質問の仕方や説明の違いによって、選択する結果が変わることを指します。
この2つは全く同じ意味ですが、失敗率が10%と聞くと恐怖からか異常に高い気がしてしまいます。同じ意味でもどのように感じられるのか?を考えてみてください。
勘違いがおきないように念のた補足をしておくと、読者をマインドコントロールするために心理学を取り入れるわけでは無くて、人が行動をおこすきっかけはどこにあるのか?を知る意味で心理学もいいですよ。と推奨しているに過ぎません。
とても困っている人に間違った情報や、一方通行な押し付けをするような記事にならないために今日からのライティングに活用してみてください。