
文章の書き方が分からない。という初心者ライターさんは残念ではありますが、少なくありません。ただ、これは学び方が分からないだけで実際に文章の書き方を学んでいけば身につくものだと思っています。
さらにライターという職業は、パソコン1つで自宅ではじめることができる時代になりました。当サイトKACOOでも、在宅ライターさんを対象に募集をしています。
ただ、何の知識もなく記事を書けるか?といったらそうでは無く、さらにそれに報酬がかかってくるとなるとなおさら一定レベルのWEBライティングについて学んでいただく必要があるとも思っています。
そのために編集者は常に、新しいライターさんに基準を設けて、ライターさんが道に迷わないようにしなくてはいけません。
今回は文章の書き方を、大きく4つの項目に分けてご紹介していきます。
WEBライティングをするうえで読んでおいて欲しい記事があります。
最低でもこの2つを念頭において文章作成をするように心がけましょう。
また、読者とライターの間で問題解決のゴールをあわせることが重要です。
下記はゴールがあっていない例です。
読者(読み手) | 黒いスニーカーが欲しいな。 |
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ライター(書き手) | 黒のスニーカーもいいけど、今は白、グレーが流行っているからおすすめ! |
「え?白系じゃなくて黒のスニーカー紹介して無いの?」
となり、ライターの良かれと思って方向転換した内容が、裏目に出てしまい、読者にとって良い記事とは言えなくなってしまいます。
ゴールを正しく合わせた例は、
読者(読み手) | 黒いスニーカーが欲しいな。 |
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ライター(書き手) | 黒のスニーカーで人気なのはコレ!合わせやすいボトムス紹介やおしゃれな靴下コーデもおすすめ! |
おすすめな黒野スニーカーを紹介しつつ、何色のボトムスと合わせるといいか?また細かい事ですが、靴下のコーディネートまで提案。
こうする事で「知りたかった情報」プラスアルファまでカバーすることができるので、
「参考になった」
「早速黒スニーカーを買おう」
といった行動にもつながります。
作成する記事テーマをよく理解して「読者とゴールと合わせる」よう進めてください。次から具体的な記事構成について解説していきます。
人が読むことを想定したものには「見出し」を付けて全体像が分かりやすい構造になっています。
逆に言えば、見出しで構造化されていない文章は読みづらいということです。
また見出しは大きく分けて3つに分類して考えると整理しやすいです。
WEBの記事だけでなく、WEBサイト全体がこのような構造化ルールにもとづいて制作されています。
大見出し(h1) | 主に記事タイトルに使われる、1記事で1回のみ使用する |
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中見出し(h2) | 記事本文内で使用する見出し |
小見出し(h3) | 中見出しの段落内でさらに細かく文章を分割したい時に使用します |
※KACOOのお仕事は全て、「中見出し」からライター様につけていただいています。大見出しは「記事タイトル」と表現しているためです。
見出しがついていない文章と、ついている文章を比較するとどちらが読みやすいかが分かりやすいです。
見出し無し
見出しあり
導入文(以下:リード文)とは、記事を読んでくれる読者に向けた「記事の紹介文」です。
読者はこのリード文を読んでから「この記事を読み進めるかどうか」を決定することが多いです。
抽象的な言い方をすれば「読者を引き込む文章」を書けば良いのですが、こんな注文の仕方ではライターの皆さんも困りますよね。
そこで、実際にKACOOのライターさんにもお伝えしていて「分かりやすいかった」という説明をご紹介します。
七五三の時のママの服装を提案する記事を書くとします。
この時に七五三の歴史から振り返るような内容をリード文に入れてしまうと「おや・・?」となります。
読者が知りたいのは「七五三の時の私(ママ)の服装」であって歴史ではありません。
書き始めるなら「七五三の時は着物?洋装?で迷いますよね……」という開始の方が違和感無く読み進めれます。
「七五三の時は着物?洋装?で迷いますよね……」この文章に続く共感できる、あるあるを探していきましょう。
この記事のテーマを経験したことの無い「未来」、として考えると。
間違った服装でいってしまったら恥ずかしいな……という想いや、洋装しか持ってないけどいいかな?という考えをリード文に含めてあげることで共感を得ることができるでしょう。
「七五三の時は着物がいいか洋装でもいいのか迷いますよね。自分ひとりだけ洋装で浮いてしまわないかな・・逆に1人だけ着物で気合張りすぎ・・なんて思われないかな・・と色々悩んでいるかと思います。」
また「あるある」が全く思いつかない場合には、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでどんな質問が多いか?など調査してみると良いです。
「子どもと大人の服装の格を合わせる」などの自分の知らなかった情報を得ることもできます。
最後に、この記事を読み進めていくと、あなたの悩みは解決しますよ。というのが分かるようにリード文を本文へと繋いでいきます。
「七五三の時は着物がいいか洋装でもいいのか迷いますよね。
自分ひとりだけ洋装で浮いてしまわないかな・・逆に1人だけ着物で気合張りすぎ・・なんて思われないかな・・と色々悩んでいるかと思います。
子どもの服装との格の合った服装の合わせ方や、パパの服装とも釣り合いのとれた服装を4つのパターンでご紹介していきます。
自分の家族構成に合わせて参考にしてください。」
その後に続く本文の内容に合わせる必要はありますが、このような流れでリード文を書くと、同じことを何度も言ったり、ズレた内容の文章が入り込んだりしません。
シンプルに書けば、より多くのことが確実に伝わります。
(出典:シンプルに書く 著者:阿部紘久 飛鳥新社)
長く読みづらい文章で悩む人は一度この本を読んでみてください。
恐らくいかに回りくどい言い方をしていたのか?に気が付かされます。筆者もそうでした。
言い回しをスッキリさせる例を紹介します。
OK例
筋トレを始めるまえに、怪我防止のためにストレッチを行いましょう。
これだけで十分伝わりますし、文章としても読みやすくなります。もっと詳しく知りたい人は【例題で解決】自分では気がつきにくい、読みづらくなってしまう文章の癖 で解説しています。
文章をシンプルにするときに意識するポイントは沢山ありますが、常に意識できるのは下記のような内容だと思いますので、少しピックアップしました。
文章の違和感って自分じゃ気がつかないよね?という人は「声に出して読む」を実践してください。繫がりの悪い箇所、誤字脱字などたくさん見つかるはずです。
※ミス見つかるのが悪いわけでは無いです。
少し話の方向性が変わりますが、WEBライターの仕事内容の内訳を見ていくと、ほとんどの場合リサーチに8割、執筆に2割の時間配分で行うことが多いです。
ようするに情報を得て、整理する時間の方が圧倒的に長いということです。
ただ、リサーチにきっちりと時間を使えているライターさんは文章のブレも少なく、情報も的確です。
何より読者が何を求めているのか?を良く考えてあるのが文章構成から伝わってきます。
WEBライターという名称からは矛盾しているかもしれませんが、リサーチ力を磨くことが記事の質を上げる第一歩です。
手前味噌で恐縮ですが、過去のKACOOのツイートを掲載しておきます。
1記事を書く工程を見ると8割はリサーチと構成を考える時間になってる。だから何度も言ってしまうけれど、リサーチ力と構成力をつけたほうがいい。書くテーマのことをよく知らないと記事を読む人のための記事じゃなくて、ただの説明書になってしまうから。字が下手。 pic.twitter.com/VICxf4mKRP
— KACOO@ライター募集 (@writerbosyu) 2017年8月1日
このルールでは始めたくないなと思うより、少し疑問を感じても行動してみる事をおすすめします。時間は有限なので、早く始めることにデメリットなど無いということです。
在宅ライターというお仕事を少しでも始めやすい目安になれば嬉しいです。